広告媒体の種類と特徴について
テレビやラジオなどのマスメディアを始め、さまざまな販促ツールやインターネットなど、広告を掲示できる媒体(メディア)は多種多様。
自社の商品やサービスを広告しようとする際にどの媒体を選択すべきかで迷ってしまうこともあるのではないでしょうか?
広告媒体は、発信者から受け手(消費者)へと情報を運ぶ、いわば「情報の乗り物」。
発信する情報の乗り物としてどの媒体を選ぶかによって、乗せることのできる情報の量や内容、届ける相手の範囲や性質などが変わってきます。
広告を打つ場合には、目的に応じた媒体を選ぶことがとても重要だと言えます。
ここでは、広告媒体の種類と特徴をお伝えします。
マス媒体
マスコミュニケーションの主要な媒体となる「テレビ」「ラジオ」「新聞」「雑誌」のことで、4大メディアとも呼ばれます。リーチできる人数が非常に多いため、広く多くの層に訴求する広告に向いていると言えます。
テレビ
テレビCMは大きく「タイム」と「スポット」の2種類に分けられます。
タイムは番組提供CMのことで、30秒が基本。継続的なイメージづけに効果を発揮します。
提供番組の選択でターゲットをある程度絞ることも可能です。
スポットは番組と番組の間に流れるCMで、15秒が基本。出稿の自由度が高く、キャンペーンや季節商品など集中的な広告に向いています。
ラジオ
ラジオは家事やクルマの運転中など、「ながら聴取」ができる媒体です。
ラジオCMもテレビと同様、「タイム」と「スポット」が基本となります。
テレビCMに比べ低コストで出稿することが可能で、インターネットとの相性も良いと言えます。
時間帯によりリスナーが異なるため、ターゲットが聴取している時間帯を選ぶことが大切です。
新聞広告
新聞広告は、掲載位置によって「記事下広告」と「雑報広告」に大別されます。
新聞は信頼性や公共性が高い媒体であり、掲載されている広告も信用を得やすいという特徴があります。
このため、企業広告などに向いていると言えます。
日刊であるため、発売日など特定の日に合わせて出稿することができるのも特徴です。
雑誌広告
雑誌は購入者に繰り返し読まれたり、美容院や銀行などに置かれたりするため、雑誌広告は繰り返し、いろいろな人の目に触れやすいと言えます。
雑誌にはさまざまな編集テーマのものがあり、興味がある人が読むもの。
適切な読者層を持つ雑誌を選ぶことで効率よくメッセージを伝えることができます。
専門媒体
いわゆるマス媒体以外にも、不特定多数の人に対して広告・宣伝効果を期待できる媒体があります。
交通広告
鉄道の駅構内や電車・バス・タクシーなどの車内に掲示される広告のことを言います。
交通機関は毎日利用したり、一定時間同じ場所にとどまることが多いため、交通広告には反復した訴求効果が期待できます。
また、エリアをある程度絞ることができるので、地域密着性の高い広告にも向いています。
フリーペーパー
フリーペーパーは新聞や雑誌などの形式で編集され、無料配布される紙媒体です。
街頭での配布や、各家庭へのポスティングなどで届けられます。
雑誌と同様、さまざまなエリアやターゲット層に向けて編集テーマが定められているので、広告の目的に合わせた媒体を選ぶことが大切になります。
インターネット広告
WebサイトやEメールに掲載される広告のことを言います。
広告画像や動画、テキストなどからリンクして、広告主のサイトなどに誘導することが可能です。
検索連動型広告やコンテンツ連動型広告などにより、ターゲットを絞ってメッセージを伝えることができます。
また、インターネット広告は、マス媒体など他媒体との連動で効果を上げやすいという特徴があります。
販促媒体
品やサービスに興味・関心を持ってもらい、直接的に購買に結び付けるための媒体です。
チラシ
新聞に折り込まれて新聞と一緒に各家庭へ届けられます。
サイズ、エリア、時期などを自由に決められ、確実に届けることができます。
高齢者や主婦にリーチしやすいという特徴があります。
また新聞折込以外に各家庭の郵便受けに直接投函するポスティングという配布方法もあります。
DM(ダイレクトメール)
顧客リストなどに基づいて、郵便などで直接届ける紙広告です。
ターゲットの絞り込みを的確に行うことで効果を上げやすくなります。
DM特典を設けるなど他社との違いを出すことで購入意欲を高めるのも効果的です。
看板・サイン
看板やドアサインなどは、一度設置されると長期にわたり不特定多数の人の目に触れる広告効果が期待できます。
繰り返し目に触れることで認知向上効果があるため、企業広告などに向いています。
イベント
スポーツイベントや文化イベントへの協賛による認知向上や、取引先や一般ユーザーを招く展示会への出展など、イベントも広告媒体の一つであると言えます。
展示会では直接商品・サービスに触れてもらうことができるほか、イベントへの協賛や出展は、マス媒体による取材を通じたPR効果も期待することができます。
広告を出す際には、その広告の目的やターゲット層明確にし、それに応じて広告媒体の選択や使い分けを行っていくのが大切だと言えるでしょう。