手にした一瞬で勝負が決まる『ポスティングチラシ』

ポスティングは、手作業で直接ご家庭のポストにチラシを投函していくことです。
 
みなさんも帰宅した時にポストに入っているチラシを手紙と一緒に家に持ち帰って目を通すことがあると思います。
このポスティング、いったいどんな基準で配布されているのか、実際どれくらいの反響があるのかご存知でしょうか。
 
今回はそんなポスティングのチラシとしての効果や実態をご紹介します。
 

ポスティングの基本は3回投函

 
ポスティングのコツとして、最低でも3回は同じエリアの同じお宅に同じチラシを投函するというものがあります。
数回に分けて繰り返し配布することにより、チラシに興味をもってもらえる可能性が高くなるからです。
 
チラシを受け取る側も、チラシを手にするタイミングが変われば、環境や気持ちが変わっていることもあります。
1度目は捨ててしまったものの、後になって「やっぱり良かったかも…」と思う事もあります。
繰り返し投稿する事で、最初は反響がなかったものでも徐々に反響が出てくる場合もあるのです。
 
ポスティングでは同じ予算をかけるにしても、1度で広いエリアに配布するのではなく、3度に分けて同じエリアに配布する方が効果的というわけです。
 

反響率は0.1%~0.5%

 
ポスティングを配る側として、気になるのはその効果の程ですよね。
 
ポスティングの反響は実際どれくらいなのか?
反響率は概ね0.1~0.5%程度と言われています。
ポスティングの内容や商品にもよりますので、正確な数字を出すのは難しいでしょう。
 
一見、反響率も低く効果もあまりなさそうに見えますが、ポスティングの大きな特徴は、直接購買に繋げるだけでなく、認知度を上げるという点にあると言えます。
例えば、不動産のポスティングを1万枚配布し、それで50人が不動産を購入してくれれば驚異的な数字だと言えます。
 
しかし、不動産は価格が高額なだけに、実際そんな数値通りには難しいでしょう。
それでも、その不動産の認知度をあげ、興味を持ってくれる人が増えることで結果的に購買に繋がる可能性をあげることは可能です。
 

配布に細かい設定が出来る

 
ポスティングはチラシの効果を更にあげるため、細かい配布設定が出来る魅力があります。
 
チラシはその掲載商品を欲する人の手に渡ることが大切です。
不動産のチラシにしても、新築住宅のポストに他の新築住宅のチラシを入れたところで、ほぼ確実に購買には繋がりませんよね。
 
ポスティングはチラシの内容にあわせて、ターゲットを設定、それに基づき配布戦略をたてる事が出来ます。
エリア内の全ての家に配布するか、集合住宅のみ配布するか、一戸建てのみ配布するか、事業所のみ配布するかなどを設定可能です。
 
その他にも国勢調査のデータなどを利用して、どこのエリアによりターゲットとしている層が住んでいるか把握出来ます。
例えば不動産チラシを配布するにあたり、「一定年収以上で、30代~50代の夫婦が住んでいる」などの条件を指定し、そういった家庭が多いエリアに限定してチラシをポスティングすれば、無駄なくより高い効果が見込めます。

捨てるかどうかの判断は一瞬

 
ポスティングは手紙と一緒にポストから取り出すが、内容を見ないでそのまま捨ててしまう人が少なくありません。
更に言えば、ポストを開けてチラシを手にした時、そこで捨てるか捨てないかを即決しています。
 
つまりいくら内容を充実させたポスティングを作成しても、読んでもらえないと意味が無いのです。
 
では、捨てないで内容を見てみようと判断してもらうにはどうしたらいいのか?
それにはキャッチコピーや写真で相手の興味や関心を引くのがポイントとなります。
不動産のチラシであれば、外観が売りのものは写真にこだわり、低価格や立地が売りのものはその点をキャッチコピーで魅せる工夫が必要です。
 
更にフォントのサイズや色を意識するのは勿論、手にした際、その部分が前面に見える折り方をしているかどうかなど、工夫するポイントがたくさんあります。
ポスティングは手にした人が「捨てるか否か」判断する一瞬が勝負なのです。