不動産の販売促進には、紙媒体やWebなどさまざまなツールを利用することができます。
ツールによってリーチできる層や伝えられる内容などが異なるため、販促効果を上げるには、それぞれの特徴を知り使い分けることが大切です。
ここでは不動産販促ツールの種類と特徴をお伝えします。
配布先を自由に設定できる紙媒体
チラシやリーフレット、DMなどの紙媒体は保存性が高いのが特徴です。
チラシ・リーフレット
新聞へ折り込みや、ポスティングによる各家庭への配布で届けられるチラシやリーフレット。
インターネットでの物件探しが一般化してきたとは言え、その物件が検討範囲に入っていない人に気づかせたり、実際に店舗や物件へ足を運ぶきっかけを作ったりといった効果でまだまだチラシの担う役割は大きいと言えます。
また、インターネットを日常的に利用しない中高年齢層に向けても有効だと言えるでしょう。
沿線や行政区分などに合わせた配布エリアや、ターゲットに合わせたポスティング先の設定が効果を上げるカギになります。
マンションなど一般家庭のポストには、不動産チラシ以外にもさまざまなチラシが投函されます。
新聞折り込み広告についても同様で、さまざまな広告チラシと一緒に折り込まれます。
そんな中で埋もれずに目立つデザイン性も重要です。
DM
顧客リストに基づいて送付するDMは、情報量の豊富な印刷物を一人一人に直接届けられることと、ターゲットを絞り込んでメッセージを伝えることができるのが特徴です。
このため、ターゲットの絞り込みを的確に行えるかどうかで効果が変わってきます。
エリアや年齢層、過去の問い合わせや契約などに基づき、購入する可能性が高い顧客に向けて送付することが必要となります。
マイホームの購入などの場合、購入は長期にわたる検討や、家族間での意見の調整が必要になってきます。
こうした家族間の話し合いのきっかけになるような、暮らしをイメージさせる内容などを盛り込むことも大切です。
Webサイトで広域にアピール
現在、物件探しをする人の8割はインターネットを活用していると言われています。
Webサイトでの販促は、興味ある人が能動的に検索・クリックしてページを訪れることが多いため、ターゲット層に伝わりやすいと言えます。
不動産ポータルサイト
多くの不動産物件が登録されている不動産ポータルサイトは、不動産購入を検討している多数のユーザのアクセスが見込めるため、広告効果も高いと言えます。
ユーザが実際に閲覧した物件の履歴を取得し、その履歴に似た物件の広告を表示させる「行動ターゲティング広告」のシステムを取り入れているポータルサイトもあり、その物件が検討範囲内となる人の目に留まりやすいという点でも効果が期待できます。
ただし多くの人がアクセスする分、ライバルも増えるので、物件の魅力を伝えるための画像や細やかな情報選びが大切になります。
自社サイト・物件専用サイト
ポータルサイトへの掲載とあわせて、自社サイトや物件専用の広告サイトなどへの情報掲載も入り口を増やすという意味でぜひ行いたい施策です。
自社サイトへの物件掲載は、こまめな情報更新ができることや掲載できる情報の自由度が高いのが特徴で、この特徴を生かすことが大切です。
物件の魅力を伝えるための特集の組み方や、付加価値としてのサービス、会社やスタッフの雰囲気などを伝えるコンテンツなどもあると良いでしょう。
また、お客様が関連キーワードで検索した時に自社サイトを検索エンジンで上位に表示させるためのSEO対策も重要になります。
パンフレットは物件の付加価値を訴求
営業用ツールとして用いたり、資料請求時に送付するための物件パンフレット。
物件についてお客様が知りたいさまざまな情報について、豊富な情報量を掲載することができるのが特徴です。
マンションの販売状況や実際購入した人の評価の声など、掲載できる情報量に限りのあるツールでは伝えきれなかった物件の魅力を多角度から伝え、付加価値を訴求することができる重要なアイテムです。
配布目的や配布時期、配布方法などを明確にした上でどのようなパンフレットにするのかの企画が大切だと言えるでしょう。
不動産販促にはさまざまな販促ツールがありますが、ひとつのツールに偏るのではなく、多くのツールを活用していくことが大切だと言えるでしょう。